エアバンドの始め方(2024年夏)

エアバンド
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こんにちは、JS2IIUです。一応、航空無線通信士です。
私がアマチュア無線を始めたきっかけがエアバンド受信でした。エアバンド受信には特に資格は必要ありません。空港周辺で写真を撮るにはエアバンド受信が欠かせません。これからエアバンドを始める方、これからレシーバー(受信機)を購入される方への入門編ガイド記事を書いてみました。ブルーインパルスが気になっているみなさんも、ぜひ始めていただきたいと思います。今回もよろしくおねがいします。

航空無線とは?

航空無線(エアバンド)とは、航空機と地上の管制塔や他の航空機との間で行われる無線通信のことを指します。周波数は一般に118MHzから136MHzの間に設定されており、これを「エアバンド」と呼びます。航空無線は、飛行中の安全を確保するための重要な情報交換が行われており、飛行計画の調整、離着陸の指示、気象情報の提供などが含まれます。

また、エアバンドを聴くことは、空港周辺で航空機の写真を撮る場合に大変役立ちます。どの航空機がどの滑走路に進入するのか、どのタイミングで離陸するのかといった情報を事前に把握することができるため、ベストショットを狙うのに役立ちます。

どんな感じの交信が聞けるのか?気になる方は、ネット経由でライブを聞けるサイトがありますので、こちらのLiveATCをチェックしてみてください。世界各国の空港の様子を聞くことができます。

Listen to Live ATC (Air Traffic Control) Communications | LiveATC.net
LiveATC.Net provides live air traffic control (ATC) broadcasts from air traffic control towers and radar facilities around the world

航空無線を聴くために必要な道具

航空無線を受信するためには、以下の道具が必要です。

  1. エアバンドレシーバー: エアバンドの周波数を受信するための専用のラジオが必要です。代表的なメーカーには、アイコム(ICOM)、八重洲(Yaesu)、ソニー(SONY)などがあります。
  2. アンテナ: より良い受信環境を確保するためには、高性能なアンテナが推奨されます。小型のアンテナから屋外用の大型アンテナまで、様々な種類があります。空港周辺での受信はレシーバーに付属してくるアンテナで十分対応可能です
  3. 周波数リスト: 航空無線の周波数は地域や空港によって異なるため、受信したい空港や管制所の周波数リストを用意しておくと便利です。航空無線Handbookさん(https://airband-japan.jimdofree.com/)がおすすめです。さらにエアバンドレシーバーのメモリにセットしておくと良いでしょう。各製品の取扱説明書で周波数メモリ、メモリスキャンの使い方を確認してみてください。
  4. 地図: 航空無線を楽しむために、空港や航空路の位置を把握するための地図が役立ちます。「airport diagram RJNA」のようなキーワードでググってみてください。空港内の詳細な地図が手に入ります。

エアバンド用おすすめレシーバー

エアバンドレシーバー選びは迷うところですが、決められないという方にはICOMのIC-R6をお勧めします。低予算で高機能なレシーバーを手に入れることができます。私も長らくIC-R6を愛用しています。

IC-R6 | 製品情報 | アイコム
0.100~1309.995MHz(一部周波数帯を除く)をFM/AMでカバーする広帯域ハンディレシーバー。優れたコストパフォーマンスで、ロングセラーとなっているモデルです。
メーカー型番コメント2波同時受信USB-C
ICOMIC-R6小型で持ち運びがしやすく、エアバンドの受信に最適です。広い周波数範囲をカバーし、メモリースキャン機能も充実しています。発売から時間が経っていますが、手頃で使いやすい、小さくて移動に最適な機種です。  
ICOMIC-R30デジタル受信にも対応したハイエンドモデル。エアバンドはもちろん、さまざまな通信モードに対応しています。生産終了してしまいました。 
ICOMIC-R15高感度と多機能を兼ね備えたハンディレシーバー。コンパクトなボディに、広帯域受信やエアバンドの効率的なスキャン機能を搭載しています。2024年発売。
ALINCODJ-X82広帯域受信に対応したポータブルレシーバー。エアバンドはもちろん、他の様々な無線も受信可能です。使いやすい操作性とコンパクトなデザインが特徴です。 
ALINCODJ-X100エアバンドを含む広帯域をカバーするハイエンドレシーバー。高感度受信と多彩な機能を搭載しており、航空無線を本格的に楽しむのに適しています。玄人向けです。 
AORAR-DV10高感度と多機能を備えたデジタルハンディレシーバー。エアバンドを含む広帯域受信が可能で、デジタルモードにも対応しています。  

航空無線の種類とその役割

航空無線には、さまざまな種類があり、それぞれ異なる役割を果たしています。ここでは、主要なものを紹介します。空港周辺で航空機の離着陸を撮影したい方はとりあえずTWRを聴き続けていればOKだと思います

TWR(タワー)

役割: TWRは「管制塔(タワー)」の略で、空港の滑走路や誘導路周辺の交通を管理します。離陸や着陸の許可を出し、地上と空中の交通がスムーズに流れるように調整します。

具体的な交信事例:

  • 管制官: "Japan Air 125, cleared to land runway 34L."
  • パイロット: "Cleared to land runway 34L, Japan Air 125."

GND(グランド)

役割: GNDは「地上管制(グランド)」の略で、空港内の地上走行中の航空機を管理します。離着陸以外の地上移動に関する指示を出します。

具体的な交信事例:

  • 管制官: "Japan Air 125, taxi to gate B5 via taxiway Alpha."
  • パイロット: "Taxi to gate B5 via taxiway Alpha, Japan Air 125."

APP(アプローチ)

役割: APPは「進入管制(アプローチ)」の略で、空港への進入中の航空機を管理します。着陸準備中の航空機に対して進入経路や降下指示を行います。

具体的な交信事例:

  • 管制官: "Japan Air 125, descend and maintain 3000 feet, turn left heading 270."
  • パイロット: "Descend and maintain 3000 feet, left heading 270, Japan Air 125."

DEP(デパーチャー)

役割: DEPは「出発管制(デパーチャー)」の略で、離陸後の航空機を管理します。安全な離陸後の上昇と航路への移行を支援します。

具体的な交信事例:

  • 管制官: "Japan Air 125, contact Tokyo Control on 120.5."
  • パイロット: "Contact Tokyo Control on 120.5, Japan Air 125."

ATIS(エイティス)

役割: ATISは「自動ターミナル情報業務(Automatic Terminal Information Service)」の略で、空港の最新の気象情報や滑走路情報を自動的に提供します。パイロットは離陸前や着陸前にこの情報を確認します。

具体的な交信事例:

  • ATIS放送: "Tokyo Narita Information Charlie. 1200 Zulu weather. Wind 320 degrees at 15 knots, visibility 10 kilometers, few clouds at 3000 feet. Temperature 25 degrees, dew point 18 degrees. Altimeter 1012."

まとめ

航空無線は、飛行機の運航を支える重要な通信手段です。エアバンドレシーバーを使って、これらの交信をリアルタイムで聴くことで、航空機の運航の裏側を垣間見ることができます。また、空港周辺での航空機撮影においても、エアバンドを活用することで、理想的な写真を撮影するチャンスが広がります。航空無線を理解し、楽しむためには、各管制業務の役割や交信内容を把握することが重要です。

最後にPRです。

私も愛用しているI-COMのIC-R6、エアバンドの入門に最適です。シンプルで使いやすく、メモリスキャンも速いのが特徴です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。73

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